コレクションについて
「中国農村生活模型」とラベルの付された38点の資料が、京都大学総合博物館・地理資料部門に収蔵されている。これらのうち33点の木彫の人形は、1913年に京都帝国大学文科大学地理学講座で購入されたもので、清代末期頃の生活風俗や農作業を生き生きと表す木彫の模型である。模型の大半は、実寸の20分の1くらいの大きさであるが、大きめのサイズのものも混じる。また、木質は同一ではない。農作業や物売りなど、生活風俗を表すものでは、人と道具が組み合わされた形で作られているが、道具だけのものもある。また、非常に精巧なものから素朴なものまで、彫りの技量もまちまちである。これらの他に、布やビーズを用いた劇人形3体と陶製の家屋模型2点が含まれる。2020年春、これら38点すべての資料が、本デジタル・アーカイブで公開された。